平成23(2011)年3月11日の東日本大震災と福島原発事故を契機に日本のエネルギーシステムの変革が求められています。この時代背景のもと、化学工学会では戦略企画センターにおいてVision2023プランが作成されました。このプラン推進のためセンター直下に次世代エネルギー社会検討委員会(次世代委)が平成24年度に設立されました。当委員会は「専門家集団によるエネルギー技術の客観的な情報基盤整理と産学公民への発信」を目標として活動を進めております[1]

これらの活動を化学工学会の全14部会と横断的に連携し、化学工学会全体として取り組むことを目指しております。さらには他の学会そして産学官公と協力して我が国のエネルギー研究開発そして次世代社会に資するエネルギーに関わる情報発信を目指しております。

平成25年度に二つのテーマ(1)エネルギーストレージ、(2)エネルギープロセスの保全・更新を選定し研究会、委員会活動を進めております。活動成果が皆様の研究、社会活動に少しでもお役に立てれば幸いです。皆様のご理解とご支援を賜れれば誠に幸いです。

加藤之貴
化学工学会 戦略推進センター 次世代エネルギー社会検討委員会 委員長
東京工業大学

[1]加藤,中垣,” 次世代エネルギー社会をグローバルな視点で考える” , INCHEM TOKYO 2013 Poster Proceedings, 2013/10/31,東京